目が悪くなってしまうと、日常生活を快適に過ごすためには視力矯正は欠かせません。
しかし、最近はいろんな矯正方法があり、どの矯正方法を選ぶか悩みますよね。
この記事では、さまざまな視力矯正方法の費用面を詳しく比較していきます。
レーシックとICLの概要
レーシックとICLは、主に近視や乱視の矯正に使用される視力矯正手術の方法です。
それぞれには異なる特徴や手術方法があり、効果やリスクも異なります。
レーシック
レーシックは角膜にレーザーを照射して光の屈折機能を調節する方法です。
レーシックの特徴は以下の通りです。
- 手術時間が短く、片目の手術が約5分程度で完了します。
- 近視の矯正範囲は最大で-6Dまでです。
- 手術後の視力回復が早く、効果をすぐに実感できます。
- 手術後に安定するまでの期間や再手術のリスクがあります。
- 紫外線カット機能はありません。
ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICLは眼内に人工レンズを挿入して視力を矯正する方法です。
ICLの特徴は以下の通りです。
- 近視の矯正範囲は最大で-15Dまでで、より強い近視に適しています。
- 視力が鮮明でクリアであるとされています。
- 手術をした後もレンズの取り外しが可能です。
- 手術後の視力回復が早く、効果をすぐに実感できます。
- 紫外線カット機能があり、目の保護に効果的。
上記の特徴を考慮しながら、ご自身の予算や求める効果に合わせて、レーシックかICLを選ぶことが重要です。
手術実績や眼科の専門医の在籍状況を確認し、費用を抑える方法も活用しましょう。
各視力矯正方法の費用比較
視力矯正方法を選ぶ際には、費用も重要な要素です。
ここでは、メガネ、ソフトコンタクトレンズ、レーシック、眼内コンタクトレンズ、オルソケラトロジーの各視力矯正方法の費用比較について詳しく説明します。
メガネ
メガネの費用としては、メガネ本体・ケース・メガネクリーニングがあげられます。
メガネを購入したら何年も使用することも可能ですが、目が悪くなってくると再度作り直す必要があります。
費用は個人差がありますが、1万円のメガネ本体+クリーニング用品を毎年購入すると想定して算出すると以下の通りです。
初年度の費用 | 1万円 |
5年目の費用 | 5万円 |
10年目の費用 | 10万円 |
ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズの費用は、1日使い捨てコンタクトレンズは本体のみで足りますが、二週間タイプといった連続して使用するタイプは、保管ケースやレンズ洗浄剤が必要です。
コンタクトレンズの値段は製品によって異なりますが、片目2,500円前後(1ヶ月分)のものが多く、毎月5,000円かかるものとして算出すると以下の通りです。
初年度の費用 | 6万円 |
5年目の費用 | 30万円 |
10年目の費用 | 60万円 |
レーシック
レーシックの費用は、基本的には手術と検査代のみで、初年度に高額の出費が必要です。
クリニックによって異なりますが、20万円〜70万円の医院が多いです。
手術の費用は、一括払いするだけでなく、メディカルローンの分割払いもできるクリニックが多いのが特徴です。
初年度の費用 | 20万円〜70万円 |
5年目の費用 | ー |
10年目の費用 | ー |
ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICL(眼内コンタクトレンズ)の費用は、基本的には手術と検査代、眼内に入れるレンズ代金が必要です。
クリニックやレンズによって異なりますが、20万円〜70万円の医院が多いです。
手術の費用は、一括払いするだけでなく、メディカルローンの分割払いもできるクリニックが多いのが特徴です。
初年度の費用 | 20万円〜70万円 |
5年目の費用 | ー |
10年目の費用 | ー |
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは寝ている間にコンタクトレンズを装着して、回復した視力を日中維持する治療法です。
使用を中止すると視力は元に戻るため、回復した視力を継続するには長期利用が必須となります。
レンズ代の両眼7,000円(1ヶ月分)とケア用品1,000円が毎月かかると想定して算出すると以下の通りです。
初年度の費用 | 9万6千円 |
5年目の費用 | 48万円 |
10年目の費用 | 96万円 |
オルソケラトロジーは、比較的軽度な近視・乱視に向けた治療ですが、視力低下が出始めたお子さんに向いており、10年以上の長期利用はおすすめしません。
これらの費用を比較すると、初期費用が高いのはレーシック・ICLであることがわかります。
また、ソフトコンタクトレンズやオルソケラトロジーの費用も長期的に見ると想像以上に高くなる傾向があります。
ポイント
費用だけでなく、適用可能な視力矯正範囲や手術後の補償など、様々な要素を考慮して視力矯正方法を選ぶことが大切です。
ICL・レーシック手術の費用相場と選ぶポイント
ICL・レーシック手術の費用は、施設や手術内容によって異なります。
一般的には20万円〜40万円程度が相場ですが、なかには10万円代のモニター価格や執刀医師によっては70万円以上など、クリニックによって幅広いです。
ICL・レーシック手術を選ぶ際に考慮すべきポイントを以下にまとめました。
眼科専門医の在籍
ICL・レーシック手術は経験豊富な眼科医が在籍するクリニックが良いです。
手術にはリスクが伴うため、経験と知識のある専門医が在籍しているクリニックを選ぶことが大切です。
眼科専門医は、日本眼科会や各クリニックのホームページで確認することができます。
カウンセリングの丁寧さ
手術前のカウンセリングはクリニック選びに大切なポイントです。
- 手術の流れ
- 手術のリスク
- 費用
- アフターフォロー
メリット・デメリットについて丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
また、質問や不安な点にも快く応じてくれるクリニックを選ぶことで、手術を受ける際の安心感が増しますよ。
アフターケアと保証
ICL・レーシック手術後は、定期的な検診やアフターケアが必要です。
もし手術後に視力の変化や合併症が生じた場合、無料で再手術をしてくれるクリニックを選ぶと安心です。
また、アフターケアや検診に関する費用が含まれているかどうかも確認しておきましょう。
費用全体の確認
ICL・レーシック手術の費用には、手術費用だけでなく、初診料・検診料・薬代・再手術費用などもかかる場合があります。
正確な費用を把握するためには、公式ホームページに記載されている料金だけでなく、手術後にかかる料金もチェックが必要です。
また、支払方法に関しても事前に確認しておくことをおすすめします。
手術費用だけでなく、医師の経験と知識、カウンセリングの丁寧さ、アフターケアの充実度など、総合的なサービスを比較することが重要です。
ポイント
安心できるクリニックで手術を受けることで、手術後は快適な生活を送ることができますよ。
ICL手術の費用と制度について
ICL手術の費用は他の視力矯正方法と比べて高額ですが、その価格に見合う価値があると言われています。
手術の費用は病院やクリニック、使用するレンズの種類、患者の視力状況によって異なりますが、一般的な相場は両眼で400,000円〜800,000円(税込)です。
ICL手術は国の健康保険の適用外なので全額自己負担となりますが、通常は手術前後の診察費やアフターケアが費用に含まれます。
医療費控除を利用できる
また、医療費控除を利用することで費用を節約することができます。
医療費控除は、年間に支払った医療費に対して所得控除を受ける制度です。ICL手術にかかる費用が10万円を超える場合に対象となりますが、医療費控除を利用するには確定申告時に支払いが確認できる証拠が必要です。
費用は「一括払い」以外も可能
ICL手術の費用を一括払いするだけでなく、メディカルローンの分割払いも選択することができます。
これにより、高額な支出を一度に行わずに手術費用を支払うことができます。
長期的にはコンタクトレンズより費用が安い?
ICL手術は費用がかかりますが、その長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。
他の視力矯正手術やコンタクト使用に比べると、ICL手術は経済的にも利便性が高い選択肢です。
ICL手術の費用については、複数の病院やクリニックと相談し調査することが重要です。
視力矯正方法のメリット・デメリットまとめ
視力矯正方法には、レーシックとICLという2つの選択肢があります。
それぞれにはメリットとデメリットがあります。以下にまとめてご紹介します。
レーシックのメリット
メリット
- あらゆる矯正治療に対応していること。
- 手術自体は約10分で完了し、回復も早いこと。
- 手術後はメガネやコンタクトレンズなしで生活できること。
- 他の視力矯正手術に比べてリーズナブルな料金であること。
- 近視だけでなく遠視や乱視の改善にも活用できること。
レーシックのデメリット・リスク
デメリット
- 角膜を削るため、元の状態に戻すことはできないこと。
- 術後に良くなった視力の再低下が起こることがあること。
- ハローやグレアが起こる可能性があること。
- ドライアイになる可能性があること。
- 目に衝撃を与えると将来的にフラップが外れることもあること。
- 白内障の手術・治療が正確に行えなくなる可能性があること。
ICLのメリット
メリット
- 手術後にお手入れが必要なく、長期間視力を保つことができること。
- 強度近視の人でも手術が可能であること。
- 見え方が鮮明で質が高いこと。
- トラブルが発生しても元の状態に戻すことができること。
- 術後のトラブルが比較的少ないこと。
- 将来的に白内障になっても選択肢を狭めず対処できること。
ICLのデメリット・リスク
デメリット
- 手術費用がレーシックよりも高いこと。
- 日常生活に戻れるまでの期間がレーシックよりも長いこと。
- 国内に在庫がないと手術までに時間がかかること。
- 近視や乱視の改善にはつながるが、予防にはならないこと。
両方の手術方法にはそれぞれメリットとデメリットがありますので、自身の目の状態や希望する生活スタイルに合わせて選択することが重要です。また、手術を検討する際には信頼できる医療機関を選ぶことやリスクを把握しておくことも大切です。視力矯正手術の選択は、人によって異なるため、よく考えて判断することをおすすめします。
よくある質問
Q1. レーシックとICL、どちらを選べばいいですか?
A1. レーシックは短い手術時間と早い視力回復が特徴ですが、再手術のリスクがあります。
一方、ICLはより強い近視に適しており、安定した視力矯正が期待できます。
個々の予算や目的に合わせて選ぶことが重要です。
Q2. レーシックとICLの費用比較はどのようになっていますか?
A2. メガネ、ソフトコンタクトレンズ、レーシック、眼内コンタクトレンズ、オルソケラトロジーの各視力矯正方法の費用を比較すると、最も初年度から10年目までの間で費用が低いのはオルソケラトロジーであり、最も高いのはレーシックです。
Q3. ICL・レーシック手術の費用相場はどれくらいですか?
A3. ICL・レーシック手術の費用は一般的に20万円〜35万円程度の相場がありますが、病院やクリニックによって異なるため、複数の施設を比較検討することが重要です。
Q4. ICL手術の費用はいくらくらいですか?
A4. ICL手術の費用は一般的に両眼で400,000円〜800,000円程度ですが、病院やクリニック、患者の視力状況によって異なります。
医療費控除やメディカルローンの利用も考慮することができます。
まとめ
視力矯正手術を選ぶ際には、費用も重要な要素です。
レーシック手術の費用は20万円〜40万円程度の相場がありますが、ICL手術の費用は両眼で40万円〜70万円程度となります。
また、視力矯正方法によっても費用に差があり、メガネや使い捨てコンタクトレンズは他の方法に比べて経済的な面でも魅力的です。
ただし、メガネや使い捨てコンタクトレンズの長期的なコストを考えると、ICL手術やレーシック手術も決して高くはありません。
この点を踏まえて、自分に合った視力矯正方法を選びましょう。
ポイント
ICL・レーシック手術の費用面での負担が不安な場合は、医療費控除やメディカルローンの利用も検討してみてください。
目の健康は一生の財産ですので、費用だけでなく、手術を行うクリニックの信頼性や医師の経験、アフターケアの充実度なども重要なポイントです。